アンティークとは、製造されてから100年以上経過したものに付けられた総称です。
英語では、ラビッシュ・ブリックアブラック・ジャンク・アンティークの4つの区別が付けられています。
中古のテレビとか古着などリサイクル商品の事をラビッシュやブリックアブラックといい、1940年以降に作られたものはジャンクと呼ばれています。それ以前につくられた物がアンティークと呼ばれます。
昔の製品は職人がひとつひとつの製品を手作りで生産してきました。そのため、稀少性や一品の価値がある物がとても多くあります。昔の人は物を大切にする精神が基本となっており、本当に長い間使えるような家具を製造してきました。機械による大量生産、そして使い捨てが一般的になっている現代では、長い年月をひとつの家具と過ごすことは稀になっています。
大切に使いたいと思うような家具と巡り会える事はとても素敵な瞬間でもあります。
100年以上の時を過ごしてなお、使用することのできるアンティーク家具は、近年の新品の家具にはない良さがたくさんあります。
アンティーク家具の魅力といえば、やはり製造された時代の背景を垣間見る事ができるということです。
その場所に住み、生活する人々の必要に応じて作り出されるので、材質やデザイン、製造の方法もその時代によって異なります。
また、アンティーク家具は、所有していた人間によって修理、手入れされ大切にされてきて現代にまで残っています。そのため、決して人工的に再現できない風合いをもっているのが特徴です。
またこれらの家具は亡くなった前所有者の想い出や、今は失われた過去の生活習慣などに触れることも出来ます。
ヨーロッパのアンティーク家具は特に人気が高く、その中でも、イギリスのアンティーク家具は歴史を感じさせる事ができます。
イギリスの家具造りの技法は世界へ覇権を伸ばしていくのと同時に大きな影響をもたらしました。基本的な構造とデザインはすべてここが基本となっています。
時代と歴史のあるアンティーク家具は、新しいものには感じる事が難しい、人の手のぬくもりを感じる事ができると思います。